爪水虫の治療は、以前まで飲み薬での治療が普通とされていましたが、強い副作用があるため安全性に対する懸念が少ないとされていました。
しかし、2014年に販売承認が下りた科研製薬株式会社の「クレナフィン」により、日本でも塗り薬で治療し爪水虫を完治することが出来るようになりました。
クレナフィンの特徴
新規トリアゾール系化合物であるエフィナコナゾールを有効成分とした、日本初の爪水虫の塗り薬です。
1日1回爪全体に塗ることにより効果を発揮します。塗るタイミングは入浴後など、爪がキレイな状態の時がおすすめです。また、塗るときには爪の水気をなくしてからにしましょう。
塗り忘れてしまった日があった場合は、翌日に2回塗るなどせず1日1回の使用を守りましょう。
クレナフィンの使用方法
初めて使う場合は、ハケが乾いているので、本体を下に向けて薬剤を染み込ませてから使います。
爪に塗る際に気を付けていただきたいポイントは、「爪全体」「爪の生え際」「爪と皮膚の間(指の先端部分)」にしっかりと塗るようにすることです。
爪水虫の原因菌である白癬菌は、爪の内側に潜んでいるのでしっかりと上記ポイントに塗ることにより効果が期待できます。
また、皮膚についてしまった薬剤については、皮膚炎が起きないように綿棒などでキレイに拭き取りましょう。
クレナフィンの効果
クレナフィンの完全治癒率は28.8%でした。
(参考サイト:クレナフィン・臨床成績 1.国際共同第Ⅲ相試験 – clenafin.jp|科研製薬株式会社)
この数値は「ルコナックの完全治癒率14.9%」と比べて高い数値だと思いました。クレナフィンは、国際共同及び海外試験(日本、アメリカ、カナダ)でも優れた効果が確認取れています。
効果が出るまでの時期については、症状の大きさにより変わってきますが、一般的に爪水虫の治療は爪が生え変わる半年~1年は考えることが妥当です。クレナフィンを使用した場合も、これは変わりません。
爪水虫になっている部分がキレイになる薬ではないので、キレイな爪が生え変わるまでの治療は必要です。これはクレナフィンでなく、他のどの薬でも治療方法でも同じことが言えます。
また、取扱い上の注意に「開封後4週間経過した場合は、残液を使用しないこと」と記載されていますが、4週間まで安定性が確認取れている為です。
古くなってしまった場合は効力が期待できない可能性もありますので注意が必要です。
クレナフィンの副作用
日本人患者184人がクレナフィンを使用し、副作用が出たのは17人(9.2%)でその殆ど(15人)の症状は皮膚炎でした。
妊娠中の使用については、安全性の確認は取れていません。また、幼児への使用はされたことはないので、妊娠中と同じく安全性の確認は取れていません。
クレナフィンを使用中は、爪への化粧品などの使用はできません。
⇒クレナフィン情報サイト – clenafin.jp|科研製薬株式会社
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