爪水虫の治療は、以前まで飲み薬での治療が普通とされていましたが、強い副作用があるため安全性に対する懸念が少ないとされていました。
2014年に販売承認が下りた科研製薬株式会社の「クレナフィン」に続き、2016年に佐藤製薬株式会社の「ルコナック」が販売されました。
ルコナックの特徴
ルリコナゾールを含有した爪水虫専用の塗り薬であり、1日1回の使用で効果を発揮します。薬液が広がりやすく、簡単に塗ることが出来るのが特徴です。
塗るタイミングは入浴後など、爪がキレイな状態の時がおすすめです。また、塗るときには爪の水気をなくしてからにしましょう。
ルコナックを使用している最中は、ペディキュアなどの化粧品は使用できません。
ルコナックの使用方法
ルコナックを初めて使う場合は、まず写真の様に先端を5~6回ほど押して、容器の空気を抜きます。空気を抜いておかないと、薬液が多く出てくることもありますので注意が必要です。
爪に塗る際に気を付けていただきたいポイントは、「爪全体」「爪の生え際」「爪と皮膚の間(指の先端部分)」にしっかりと塗るようにすることです。
爪水虫の原因菌である白癬菌は、爪の内側に潜んでいるのでしっかりと上記ポイントに塗ることにより効果が期待できます。
また、皮膚についてしまった薬剤については、皮膚炎が起きないように綿棒などでキレイに拭き取りましょう。使用後は、靴下などを履く前に爪を乾燥させるように注意しましょう。
ルコナックの効果
ルコナックの完全治癒率は14.9%でした。
(参考サイト:爪白癬治療剤 ルコナック 爪外用液5% ルリコナゾール外用液 | 臨床成績 | 第Ⅲ 相試験)
この数値は「クレナフィンの感染治癒率28.8%」と比べると、若干低く感じました。
また、ルコナックは爪水虫専用の塗り薬ではありますが、爪水虫の症状が出ている爪をキレイにすることはできません。これはルコナックだけではなく、全ての塗り薬や治療法に言えることです。
爪水虫の治療は、爪にいる白癬菌を死滅させながらキレイな爪が生えてくるのを待つことが必要なので、6ヶ月~1年は治療が必要です。
ルコナックの副作用
クレナフィンと比べて若干副作用の確率が高いと思いました。クレナフィンは海外でも臨床試験を行っていましたが、ルコナックは国内の臨床試験の結果だけが発表されていました。
気になる副作用は242人中44人(18.2%)です。クレナフィンは184人中17人(9.2%)です。また、主な副作用は、皮膚乾燥13人(5.4%)、接触皮膚炎10人(4.1%)、爪囲炎8人(3.3%)、湿疹6人(2. 5%)、皮膚炎、皮膚刺激、乾燥症各3人(1.2%)等でした。
⇒爪白癬治療剤 ルコナック 爪外用液5% ルリコナゾール外用液 | 開発の経緯
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