ピロエースZは、優れた殺真菌作用を持つ「ラノコナゾール」が配合されている塗り薬です。ピロエースZは、今まで医師の処方箋が必要だった薬ですが、スイッチOTC医薬品としてドラッグストアや通販でも購入できます。
スイッチOTC医薬品とは
これまで医師の処方箋によらなければ使用できなかった指定医薬品(処方箋医薬品)指定の医療用医薬品の中から使用実績があり、副作用の心配が少ないなどの要件を満たした医薬品を薬局などで処方箋なしに購入できるよう、一般用医薬品として認可したものをスイッチOTC薬という。
ピロエースZとは
ピロエースZは第一三共ヘルスケアの水虫薬です。それぞれクリーム・液体・軟膏とあります。第一三共ヘルスケアは、他にも「ルルアタックIB」「ロキソニンS 」「ガスター10」などを発売している会社です。
ピロエースZの効果
ピロエースZに配合されている殺菌成分は「ラノコナゾール 」で、患部に良く浸透し、角質が厚くなってしまった水虫にも効果を発揮します。長時間患部に貯留し、1日1回の使用で効果をあらわします。
「ラノコナゾール 」白癬菌を死滅させる効果がありますので、水虫以外にも以下の症状に効果的です。
白癬菌の感染により起きる部位別の病名
ダマリンは水虫薬のイメージですが、この様な白癬菌が原因の症状(いんきんたむし)などにも効果的です。しかし、塗り薬なので、角質増殖型の水虫や爪水虫には効果はあまり期待できません。この理由は、白癬菌が潜んでいる部分まで薬が浸透しないことなどが挙げられます。
ピロエースZの副作用
ピロエースZの成分「ラノコナゾール 」の副作用が以下になります。
発赤、紅斑、かゆみ、かぶれなど(塗り薬の場合は副作用は少ない)
石鹸「ピロエース石鹸」もある
ピロエース石鹸の殺菌成分は「トリクロカルバン」です。ピロエース石鹸は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づき、医薬部外品として厚生労働大臣から承認を取得した石鹸です。
有効性・安全性には問題のない石鹸ですが、米国食品医薬品局(FDA)から、米国で販売されている一部の殺菌成分を含む洗浄料の有効性や安全性の検証が不十分である報道などにより、ピロエース石鹸の処方変更を決定し、代替処方品の検討しているところです。
ピロエースZの選び方
ピロエースZにはクリームタイプ以外にも色々とあります。それぞれ症状に合わせて選ぶようにしましょう。迷ったらバランスがよいクリームタイプを購入するといいと思います。
タイプ | メリット | デメリット |
クリーム | バランスよくデメリットがない | (迷ったらクリームがおすすめです) |
軟膏 | 保湿や保護効果に長けている | べとつきが少しある |
液体 | 浸透力に長けている | ジュクジュク系だとしみる |
スプレー | 患部に触れずに使用できる | 浸透力が劣る |
⇒水虫(みずむし)薬ピロエースZについて | 第一三共ヘルスケア
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