子供の髪の髪の毛が部分的に抜けてハゲが出来てしまった場合、白癬菌の感染を考えなくてはなりません。
白癬菌でよく聞く病気は「水虫」や「爪水虫」ですが、それ以外にも体に白癬菌が付着したことにより起きる「たむし」や「いんきんたむし」などがあります。
この白癬菌が、頭皮の毛穴や髪の毛に入り込んで起こす症状が「頭部白癬菌(しらくも)」です。子供や高齢の女性に多いと言われています。
また、身近な人が感染していて治さないでいる場合は【事前の対応策】が必要です。
しらくも(頭部白癬菌)の症状
頭皮の毛穴や毛髪に白癬菌が入り込み起きるしらくもの症状は、頭皮に炎症を起こすとともに脱毛まで引き起こすことがあります。
毛穴に白癬菌が棲みつきますので、毛が短く切れたり、頭部に丸く脱毛斑(だつもうはん)ができたり、薄く皮がむけたりしますが、かゆみはありません。
また、毛穴が赤く腫れることもあります。
しらくもの特徴は、感染部分に残っている髪の毛を軽く引っ張ってみると、簡単に髪の毛が抜けてしまうことです。
髪の毛が抜けてしまうぐらい目立つ症状なのですが、白癬菌は皮膚の表面にある角質層を好んで棲みつきますので、口の中・目の粘膜・内蔵などに病気がうつってしまう心配はありません。
しらくも(頭部白癬菌)に感染する原因
しらくもは子供や高齢の女性に多く見られます。子供にしらくもが発症してしまう理由の多くは「ペット」からの感染が挙げられます。
しらくもの原因である白癬菌にも色々と種類がありますが、ペットの体毛を好んで寄生する「ミクロスポルム・キャニス(犬小胞子菌)」というものもいます。
ペットによくふれる顔・首・腕などに、赤みが強く小型のたむし(体部白癬)ができたり、今回お話させていただいている頭に症状がでるしらくもになったります。
このことについては『【ペットから感染】犬猫から水虫・しらくも・たむしはうつる!?』で詳しくお話しています。
しらくもが発症する原因は、白癬菌が頭皮の毛穴や毛髪に付着して起きますので、ペットなどからの感染などあらかじめ予測が付けれるケースについては対処が必要です。
また、白癬菌が付着してもすぐに症状を引き起こす訳ではなく、白癬菌は洗い流すことができますので、毎日キレイに洗っていればしらくもが発症してしまう可能性はかなりなくなります。
白癬菌に感染して症状がでる速度については『【水虫の感染時間】最短で12時間で水虫がうつる!?白癬菌の侵入速度』でお話していることを参考にしてください。
しらくもの素人療法は危険
しらくもの症状が出ている時にステロイド外用剤などを塗ったりすると、毛穴から白癬菌が皮膚の深いところへ侵入して、ケルスス禿瘡になってしまいます。
ケルズス禿瘡とは
ケルズス禿瘡(ケルズスとくそう、Celsus)は、頭部に発疹と脱毛を伴う皮膚真菌症の一つ。
原因は白癬菌という水虫と同じ原因の真菌によって生じる。人獣共通感染症である。人では乳幼児に多い。
紅斑、毛包一致性に丘疹、膿疱が頭部に出現する。腫脹、軽度の波動、膿汁の排泄、圧痛を伴うこともある。髪の毛は容易に抜け瘢痕性脱毛を残すことがある。
ケルスス禿瘡になってしまうと、幹部にコブの様なものが出来て、その至る所から膿が出てきます。圧迫すると痛みも感じ髪の毛もゴソッと抜けてしまいます。
また、リンパが腫れて発熱や悪寒などの全身での症状を伴うケースもありますので、専門医のいる皮膚科で見てもらうのが一番です。
こういったことから、子供に脱毛部分があったりした場合は、やみくもにステロイドを塗ったりするようなことはしないようにしましょう。
また、白癬菌は頭だけでなく、体の至る所に感染し様々な症状を表します。
白癬菌の感染により起きる部位別の病名
白癬菌に感染してしまった家族(ペット含め)がいる場合は、その人が治療をしないと他の人にもうつってしまいます。二次感染を防ぐためにも、家族一丸となり治療を進めていくように心がけましょう。
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