爪水虫の薬(飲み薬)情報|効果・治療法・副作用・治療費のまとめ

今回は、爪水虫の治療に使われる薬(飲み薬)の「効果・治療方法・副作用・治療費」についてお話していきたいと思います。

爪水虫の治療は、市販薬(塗り薬)より飲み薬のが効果的です。しかし、飲み薬には強い副作用があるため、誰でも治療できる訳ではありません。

爪水虫の薬(飲み薬)の種類

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爪水虫の飲み薬(保険適用のある薬)は「グリセオフルビン」「テルビナフィン」「イトラコナゾール」の3種類あります。結論からお伝えすると以下の様な効果が望めます。

薬の種類 グリセオフルビン テルビナフィン イトラコナゾール
薬の効果 あまり効果がない 80%前後 80%前後

グリセオフルビン

1990年代の後半までは、グリセオフルビンしか爪水虫の薬はありませんでした。しかし、グリセオフルビンこの3つの中で一番効力が弱いとされています。

そもそもグリセオフルビンの効果は「静菌作用」であり白癬菌を死滅させる効果はありません。増殖する白癬菌の発育を抑える作用のある薬です。治らない間に服用を止めてしまうと、すぐに白癬菌が活動を再開してしまうため治りづらい状況でした。

グリセオフルビンで爪水虫を治すには、爪の病巣が完全に爪の先から押し出されるまで(1年~2年)の間、1日3~4錠を2~3回に分けて飲む必要があります。

グリセオフルビンの効果:静菌作用

グリセオフルビンの服用回数:1日3~4錠を2~3回

グリセオフルビンでの治療期間:1年~2年

テルビナフィン・イトラコナゾール

1997年に「テルビナフィン」1999年に「イトラコナゾール」が爪水虫の治療に使えるようになりました。グリセオフルビンと違い1日1回の服用で、その効果は白癬菌を殺す作用を持っています。

テルビナフィンとイトラコナゾールは、皮膚の角質層や爪の中へ素早く浸透し長期間そこに留まる性質があることから、飲むのを止めても白癬菌に対する効果が持続するので、以前より早く爪水虫を治すことが出来るようになりました。

テルビナフィン・イトラコナゾールの効果:殺菌作用

テルビナフィン・イトラコナゾールの服用回数:以下に記載

テルビナフィン・イトラコナゾールでの治療期間:以下に記載

爪水虫の薬(飲み薬)の効果・治療法

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この様に、現在では爪水虫を飲み薬で治療する場合「テルビナフィン」と「イトラコナゾール」が主流となっていますが欧米では日本より前からこの2つが主流でした。

また、それぞれ治療方法が変わってきて、テルビナフィンは「短期療法」、イトラコナゾールは「パルス療法」といった治療方法が取られていました。

テルビナフィン「短期療法」

テルビナフィンでの治療は、1日1回1錠(1錠125mg)を3ヶ月~6ヶ月服用します。

この療法によるテルビナフィンでの爪水虫への効果は、内服を止めてから半年たった時点で81.3%が改善していて、56.3%が完治していました。また、1年後には73.7%が完治していました。

⇒テルビナフィン添付文書(PDF)

イトラコナゾール「パルス療法」

イトラコナゾールでの治療は、1日2回(1回200mg)400㎎(通常量の倍)を1週間毎日服用し、その後3週間は薬を休みます。これを1サイクルとして3~4サイクル繰り返す「パルス療法」が主流です。

この療法によるイトラコナゾールでの爪水虫への効果は、3サイクルで80%、4サイクルで77.8%、6サイクルで83.3%といずれも高い効果が確認されています。

パルス療法のメリットは、短期間の内服で良好な効果が得られることと、薬の総量が少なくなり治療費を抑制できることです。また、薬の血中濃度の上昇している期間が短いため、副作用が減少することなども挙げられます。

⇒イトラコナゾール添付文書(PDF)

爪水虫の薬(飲み薬)の副作用

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爪水虫の飲み薬(保険適用のある薬)「グリセオフルビン」「テルビナフィン」「イトラコナゾール」の3種類の副作用についてお話します。

薬の種類 グリセオフルビン テルビナフィン イトラコナゾール
薬の副作用 あり あり あり

グリセオフルビンの副作用

グリセオフルビンで一番多い副作用は「胃腸障害」です。また「光線過敏症」を起こす方もいらっしゃいます。光線過敏症とは、強い日光にあたると日にあたったところだけが赤くなって、細かいブツブツができたりする症状です。肝機能障害・頭痛なども副作用として懸念されます。

グリセオフルビンには、その他にも副作用がありますので、詳しくは下記サイトをご覧ください。

⇒グリセオフルビンの副作用(おくすり110番:薬事典版)

テルビナフィンの副作用

テルビナフィンの副作用により過去に日本で死亡例が出ています。主な副作用は胃腸障害・肝機能障害や発疹ですが、他にも血球の異常や粘膜皮膚症候群など起こした例もあります。

  • 胃腸障害:25人に1人
  • 肝機能障害:50人に1人

テルビナフィンには、その他にも副作用がありますので、詳しくは下記サイトをご覧ください。

⇒テルビナフィンの副作用(おくすり110番:薬事典版)

イトラコナゾールの副作用

イトラコナゾールの副作用は胃腸障害・肝機能障害・急性心不全・粘膜皮膚症候群・頭痛・発疹など。

イトラコナゾールには飲み合わせの悪い薬があり「シサプリド・テルフェナジン・ピモジド・キニジン・トリアゾラム・シンバスタチン・アゼルニジペン・エルゴタミン・ジヒドロエルゴタミン」などは併用することは禁止されていますので、医師に事前に話すことが必要です。

  • 胃腸障害:100人に3人
  • 肝機能障害:50人に1人

イトラコナゾールには、その他にも副作用がありますので、詳しくは下記サイトをご覧ください。

⇒イトラコナゾールの副作用(おくすり110番:薬事典版)

爪水虫の薬(飲み薬)の治療費

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以下の表は、治療費ではなく薬代の目安です。実際の治療費については、これ以外に顕微鏡検査や血液検査などの診察代が掛かります。初診で大体3000円前後です。

薬の種類 テルビナフィン イトラコナゾール
薬の費用 約26,000円(6ヶ月分) 約31,500円(3ヶ月分)

治療費については健康保険の関係で色々と変わってきますので、爪水虫の治療をしている病院で【費用】について書かれている記事をいくつか紹介します。

爪水虫の薬(飲み薬)のまとめ

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薬の種類 テルビナフィン イトラコナゾール
効果 約80% 約80%
費用 約26,000円 約31,500円
服用期間 6ヶ月前後

1日1回服用

3ヶ月前後

1日2回服用(1週間)

休薬(3週間)

併用禁忌薬 少ない 多い
副作用 あり あり(若干少ない)
医薬品情報 「テルビナフィン」KEGG データベース 「イトラコナゾール」KEGG データベース

テルビナフィンとイトラコナゾールについてのまとめです。

効果については同じぐらいですが、イトラコナゾールのパルス療法のがメリットがあるように感じます。服用日数が短いことから副作用の可能性が若干低くなりますし、テルビナフィンとは違い死亡者は出ていません。

ただ、併用禁忌薬が多いので、この方法で治療できない人も出てきます。爪水虫の飲み薬での治療についてお話させていただきましたが、何より医師との相談が必要です。

また、爪水虫の治療に選ぶ病院(皮膚科)は『【爪水虫の治療】「評判のいい病院の探し方」と「無責任な皮膚科」』でもお話していますが、専門医がいる皮膚科を探して通院することをおすすめします。

皮膚科の専門医は、以下の『日本皮膚科学会のサイト』から探すことができます。

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⇒皮膚科専門医MAP

爪水虫は自然治癒では完治しません。放置していると体の他の部分に感染してしまったり、家族に感染してしまったりしますので、早期治療を心がけましょう。

 

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