爪水虫の治療方法は「飲み薬」「塗り薬」「レーザー」と3通りあります。
大まかなイメージはこの様な感じです。
効果 | 副作用 | 費用 | 人気 | |
飲み薬 | ◎ | ✖ | ✖ | 〇 |
塗り薬 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
レーザー | ◎ | ◎ | ✖ | △ |
それぞれのメリットとデメリットについてお話していきます。
目次
爪水虫を「飲み薬」で治療する場合
爪水虫は飲み薬(内服薬)で治療するのが一番効果的です。しかし、一番副作用も懸念されます。
爪の内側にいる白癬菌に、外側からではなく内側から殺菌する治療なので一番効果を挙げています。
現在よく使われているのは「テルビナフィン」「イトラコナゾール」です。
療法として、通常量の倍を1週間毎日服用し、その後3週間は薬を休みます。これを1サイクルとして3~4サイクル繰り返す「パルス療法」が主流です。
(参考サイト:爪水虫のパルス療法(1)パルス療法とは? | おおあみ泌尿器科)
「飲み薬」のメリット
メリットは一番完治しやすいってことです。
薬の種類 | テルビナフィン | イトラコナゾール |
---|---|---|
有効率 | 80%前後 | 80%前後 |
「飲み薬」のデメリット
デメリットは副作用があることです。過去に死亡例もあるので見過ごせません。
以下の気になる副作用の割合を載せていますが、これ以外にも色々な副作用が確認されています。
薬の種類 | テルビナフィン | イトラコナゾール |
---|---|---|
胃腸障害 | 25人に1人 | 100人に3人 |
肝機能障害 | 50人に1人 | 50人に1人 |
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爪水虫を「塗り薬」で治療する場合
欧米では以前から塗り薬で爪水虫を治療することが人気です。
日本でも2014年に「クレナフィン」が初の爪水虫専用の外用薬として使えるようになりました。
その後、2016年には「ルコナック」も続き、日本でも塗り薬で爪水虫を完治することが出来るようになりました。
この2つの外用薬は医師からの処方箋が必要なので、ドラッグストア・通販などで購入することはできません。
外用薬 | クレナフィン | ルコナック |
---|---|---|
完全治癒率 | 28.8% | 14.9% |
(参考サイト:クレナフィン・臨床成績 1.国際共同第Ⅲ相試験 – clenafin.jp|科研製薬株式会社)
(参考サイト:爪白癬治療剤 ルコナック 爪外用液5% ルリコナゾール外用液 | 臨床成績 | 第Ⅲ 相試験)
飲み薬の「有効率」に対して塗り薬は「完全治癒率」の情報しかないため、数値だけ見ると効果が低く見えがちです。
また、現在では薬という区分ではなく植物由来成分を多く使っている副作用がないジェル「クリアネイルショット」が市販されていて、使用者の81%が変化を感じています。
「塗り薬」のメリット
飲み薬の様に定期的な血液検査など必要がなく、副作用の心配もほとんどない。
「塗り薬」のデメリット
効果だけを見ると飲み薬のが強い。
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爪水虫を「レーザー」で治療する場合
レーザー治療は、米国ではFDAが認可している治療法で高い効果が見られ、91%の患者さんが「効果があった」と言われている治療法です。
しかし、日本では厚生労働省の認可はされていないので自費での治療となります。
1回の治療時間が、2~3分、または10分~20分と病院により違いがありますが、長くても20分前後で治療後はそのまま帰宅できます。
「レーザー治療」のメリット
温熱治療のため、照射中は強めの熱感がありますが痛みなどは特にありません。
治療時の麻酔も不要な安全性の高い治療で副作用の心配もありません。
また、レーザー治療と飲み薬・塗り薬などを併用すると、効果がさらにアップするとも言われています。
「レーザー治療」のデメリット
米国ではFDAが認可している治療法ですが、日本では厚生労働省の認可はされていません。
なので、自費での治療となり費用は病院により変わってきます。
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